不動産の共有名義とは?共有名義の不動産相続で起きるトラブルをご紹介!
親が亡くなり相続するのはお金と不動産のみ。
お金は相続人で分けて、不動産は相続人全員で共有名義にすれば問題ないのでは?とお考えの方も多いと思います。たしかに、共有名義にすれば相続直後は問題がありません。しかし、共有名義が後々トラブルの元となっていく可能性が高いです。
この記事では「共有名義とはどんなものか」「共有名義のトラブル」についてご紹介します。
不動産を共有名義にするとは
不動産を共有名義にするとは、亡くなった方の所有する不動産を複数人で相続することです。
共有名義で相続する場合は、不動産の所有権を均等にするのが一般的です。
ですが、所有権も持分の割合を1:2など均等にしないこともできます。
共有名義には、相続税の節税や売却時の控除額が多くなるといったメリットがあります。共有名義には、良いことばかりではなく売却しづらくなるというデメリットもあります。共有名義で不動産を購入する際は、メリット・デメリットを見比べてきちんと考えましょう。
共有名義で不動産を相続した時に起こるトラブル3選
共有名義で不動産を取得すると、必ずと言って良いほどトラブルが起きます。
よくある3つのトラブルは以下のとおりです。
不動産の売却が大変
不動産を売却するのは、共有名義人すべての方の同意が必要になります。
例えば、不動産を5人で相続すると、相続後に売却をするためには5人全員の同意が必要になります。
口頭の同意であれば、電話を通して全員の同意を得ることができます。
しかし、不動産の売買には契約時に立ち会う必要があります。
また、必要な契約書や印鑑証明などを全員分集める必要があるので、売却するには相当の労力が必要です。
相続ごとに権利が複雑になる
共有名義で相続をしていると、相続ごとに権利が複雑になっていきます。
A、B、Cの3人で不動産を相続した場合を考えてみましょう。
この場合、所有権の持分は 1/3ずつです。
そして、Aが亡くなった場合、Aにあった 1/3所有権はAさんの子どもに移ります。
Aさんの子どもはD、Fの2人だったとき、不動産の所有権は1/6ずつです。
最終的に所有権の持分はBCが 1/3、DFが 1/6となります。
このように、相続が増えれば増えるほど権利関係が複雑になります。
不動産の管理問題
不動産にかかる維持費や管理費は所有権の持分によって負担する必要があります。
共有名義で相続した方のうち1人がその不動産に住んでいた場合、他の相続人は納得しないでしょう。
そのため、管理費や維持費をめぐってトラブルになりやすいです。
まとめ
相続する不動産を共有名義にすると、トラブルが起きる可能性はさけられません。
自分の家は大丈夫と思っているかもしれませんが、年が経ち状況が変わるとどうなるかわかりません。したがって、不動産を相続するときは共有名義についてしっかり吟味してから決めましょう。
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