江戸川区が実施する老朽住宅除却工事助成制度とは？対象となる基準を解説
地震大国とも呼ばれる日本は、これまで数多くの巨大地震に見舞われています。
老朽化した住宅を所有している方のなかには、今後発生する可能性がある大地震に備え、老朽住宅の解体を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
そのような方に向けて、今回は江戸川区が実施している「老朽住宅除却工事助成制度」について、江戸川区が定める助成対象の基準とともに解説します。
老朽住宅除却工事助成制度とは？
老朽住宅除却工事助成制度とは、地震により倒壊する危険性が高い老朽住宅を除却（解体）するにあたり、工事費用の一部を助成する制度です。
江戸川区では老朽住宅の除却または建替えを促進し、災害に強いまちづくりを推進することを目的にこの制度を導入しています。
江戸川区が定める老朽住宅除却工事助成制度の対象基準とは？
江戸川区では、区内全域を対象に老朽住宅除却工事助成制度を実施しています。
助成対象者は、助成対象住宅の所有者あるいは区長が認めた者のうち、助成対象経費を支出し、かつ住民税を滞納していない者と定められています。
また、助成対象住宅として認められるには、下記の項目をすべて満たさなければなりません。
●昭和56年5月31日より前に、旧耐震基準で建築された木造戸建住宅、長屋、共同住宅
●耐震コンサルタントによる耐震診断の結果、「倒壊の危険あり（評点1.0未満）」と判定された住宅
●個人が所有する住宅
●店舗などを兼ね備える場合は、住宅部分の面積が延床面積の2分の1を超える住宅
●耐震改修工事の助成を受けていない住宅
ただしこれらの条件をすべて満たしていても、区が助成を決定する前に除却工事に着手（契約）すると助成の対象から外れてしまうため、工事の時期を決める際は十分に注意しましょう。
また助成対象経費には、対象住宅およびこれに附属する工作物の除却工事費や、工事後の敷地の整地に要する費用が含まれています。
江戸川区が定める対象基準をクリアし、助成対象として認められた場合には、50万円を限度に（1,000円未満は切り捨て）、助成対象経費の2分の1の助成金を区から受け取れます。
まとめ
老朽住宅除却工事助成制度とは、災害に強いまちづくりの推進を目的に、老朽住宅の除却工事費用の一部を助成する制度のことです。
対象基準を満たせば最大で50万円の助成金が受け取れますので、所有する老朽住宅の解体、建替えの際はぜひこの制度を活用し、費用負担の少ない除却工事を実現しましょう。
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